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前回までで、美しいベースメークアップができあがりました。ファンデーションの特性も仕上がりの質感もわかったところで、自分の欲しいイメージのファンデーションを選び、色選びです。日本人の肌色はコントロールカラーのところでもお話した通り、YR系・黄赤系の色なので、単純に4つに分けて考えていきましょう。まず、赤系のライト、赤系のダーク、黄系のライトとダークに分けましょう。自分がこの色味のどこにあたるのか、冷静に考えて化粧品売場のファンデーションと見比べです。
まず、第一に「ナチュラル」という色に惑わされない事。国産のナチュラルは海外の商品と比べるとカラーが少し異なります。又、海外ブランドもヨーロッパ製品とアメリカ製品とはナチュラルもだいぶ異なるはず。なぜならば、各国で基準となる人種の肌の色がナチュラルカラーなのですから色白のピンク系の肌のヨーロッパに住む人たちを対象としたファンデーションは私たちには・・・?のはずです。
私たち日本人には少しハイトーンで赤味が強くでるはずです。そして多人種の人達が存在するアメリカではニグロカラーやイエローカラーまで、多種多様なファンデーションカラーがあります。ですからファンデーションはネーミングに惑わされず、テスターしてみる事、又テスターを使用する時は手の甲でのテスターは最もNGです。では、どこでしましょう?
正解は「あご」です。顔の中心にあたり、その上テストした後も化粧直しは簡単にできて、とても正確にカラーを選べます。顔は眉山から外側は顔の側面部になってしまうので正確にできません。あごは目線に対しても正面ですから色を見間違える事なく、つけた後もカンタンに化粧直しできますよね。それからテストする前には今つけているファンデーションはとってからテスターしましょう。売場でコットンとクレンジングを貸してくれますよ。絶対カラーテスターはして購入しましょう。
さて、色選びが終わったところで、ファンデーションの塗布方法です。毛穴の開いていがちな鼻の頭、またそのまわりは塗り始めには適しません。まず、頬から塗り始めましょう。1回目は、お顔をくるりと一回りするように必要な量のファンデーションをざっと塗布します。次は2回目。軽くパッティングするようにします。この2回目のパッティングと、この時使うパフが硬すぎないこと。これが長持ちの秘訣です。パウダーファンデーションならばこれで終わりです。
ファンデーションのお話が終わったところで、実はファンデーションの前に行うベースメークアップのお話です。ベースメークには2種類あり、コントロールカラーとカバーホワイトです。コントロールカラーはお顔全体の色味の調整をします。ですから、YR系(イエローレッド系)日本人の肌のカラーを整える為には、グリーンのコントロールカラーが重要な役割をはたします。使用量を注意しないと緑色の顔になってしまいますから注意です。又、しっかり指の腹でのばさないと上から塗るファンデーションと混ざってしまいます。上手に使うと、透明感のある美しい肌色に仕上げます。
コントロールカラーには、グリーン以外にも、イエロー、オレンジ系、パープル、ピンク系等があります。イエロー、オレンジはやや日焼けがかった肌色の方のトーン調整に使い、パープル、ピンク系は顔色のさえない方が使用すると、顔色がきれいに見えるように調節できます。いずれにしてもコントロールカラーのパープル、ピンク等は、ファンデーション後のパウダーでも有り両方で調節する事ができます。どのカラーもコントロールカラーを使用する事により、肌に透明感をあたえ均一の肌色になる事により美しい肌作りができます。
カバーホワイトはファンデーション前に赤味以外のにきび後やシミなどをカバーしていくものです。 又、同じ商品でも使用目的によってバランスホワイトという言い方の商品もあります。 バランスホワイトは目元とチークの間やTゾーン等メークアップのメリハリをつける時に使用します。 又、メーカーによってはバランスホワイトとカバーホワイトをきちんと分けて作られているところもあり、その場合カバーホワイトの方がカバーリングが良く(厚づき)出来ていますので、見分けるポイントにしましょう。
カバーホワイトは、(バランスホワイトも)ペンシルタイプとクリームタイプ(ジャーやチューブ入り)があります。ペンシルタイプの場合でもクリームタイプとパウダータイプがあります。いずれにしても、クリームタイプはファンデーション前につけ、パウダータイプはファンデーション後につけます。つまり油分の高い物はファンデ前、パウダー状の物はファンデ後に使用すると覚えておくと良いでしょう。
さて、先月は色について触れてきましたが、今月は質感についてのお話です。メークアップにおける質感の表現は、マット グロッシー、ウェット等使っている商品の成分配合によって出てくる効果です。例えば、ファンデーションの中で一番油分の含有率の高いクリームファンデーションを使うととてもカバーリングがあり、つやのある質感に仕上がります。ですからイメージで言うと、とても女性らしいエレガントな質感でカジュアルと言うよりドレッシーなイメージになる訳です。そしてカバーリングがあるため、写真撮影などのチャンス(室内)がある時には写りも美しく仕上がります。
ファンデーションの質感についてもう少しお話していきましょう。ファンデーションの種類は前回述べたクリームファンデーションの他にリクイドファンデーション、パウダーファンデーション、ケーキタイプのファンデーションの4種類に分かれます。又、最近は各タイプのファンデーションにオイルフリーな物も出始め、質感も微妙に変わって楽しめます。
さて、それでは2つ目のファンデーション、リクイドタイプのファンデーションの質感のお話です。リクイドタイプのファンデーションは水分の含有率が高く、カバーリングはありませんがナチュラルな素肌感覚に仕上がるファンデーションです。水分が多い為、水々しさがあるのは当然ですが皮膚のトーンを整える程度の感覚で使用できます。乾燥肌の方やまだ若い皮膚の方、シニアエイジで皮膚に乾燥を感じる方などにぴったりなファンデーションです。
3つ目のファンデーションのお話。パウダータイプのファンデーションは最もポピュラーな人気者です。イージー&クイックでマットな質感が得られますが、お肌の曲がり角を越したらリクイドファンデーションとのコーディネートも必要でしょう。4つ目のファンデーションはケーキタイプのファンデーション、いわゆる水どきタイプのウォータープルーフなファンデーションです。質感としては非常にマットで日焼け止めに使える位カバーリングがありますが、その分皮膚に与える負担は重くデイリーに使う物としてはお薦めしません。目的に合わせて使いましょう。
「色彩」についてもっとふれてみましょう。私たちは普段、数多くの色にふれていますが、色をとらえる時、3つの方向から考えることができます。まず1つ目、明度。明るさ・暗さです。明るい色は春や秋らしさ、またダークな色は秋や冬を感じさせます。こんな人間の色彩のイメージ感覚を利用して、季節に合わせたアイシャドウやチーク、リップカラーを選ぶのも1つの手ですし、また、全体のカラーの統一感が出て、メイクアップバランスも美しくなるはずです。
色についての2つ目のとらえ方は彩度、あざやかさです。ビビッドは原色に近い色、ポップなカラーはとてもあざやかで、混色すればするほど、色の深みや味わいは出ますが、あざやかさが無くなってしまいます。特にリップ等は、自分の好きなカラーを見つけるのがなかなか難しいもの。何色かピンク系・赤系・ベージュ系・茶系・プラム系あたりを購入し、混ぜ色で深みを出したり、純色であざやかさを演出したりして楽しんでみましょう!
色についての3つ目のとらえ方は色味、いわゆる赤・青・黄といった色の種類でとらえる方法。この方法が私たちには色彩のとらえ方として一番ポピュラーですよね。ただ、絵画の場合と違い、キャンバスはあくまでも白い紙の上ではなく、日本人の肌、YR系(イエロー&レッド系)の肌の上にONしていくカラーです。選ぶ時にはその事を頭に入れて、見た目だけでなく、手の甲で良いですから、まず、いつも自分が使っているファンデーションを軽く塗り、アイシャドウカラーや、チーク等、パウダー物を選びましょう。
色についてのとらえ方のその他。私たちは感覚的に暖かい色・冷たい色・硬そうな色・やわらかそうな色・強い色・弱い色という、イメージづけがされています。そして、このイメージはほぼ大方の人達に共通するイメージなのです。このイメージを利用して、メイクアップのテーマカラーを決めていくのも1つの手ではあります。また、洋服やネイルとのマッチングカラーも可能です。こういった色彩の基本を知り、また、見直すことによって、あたりまえの事が整理され、メイクアップが楽しくなってきませんか?
今回は色について触れてきましたが、色のとらえ方がわかったところで、次に配色、色合わせのお話です。色は色相環における反対色(補色)どうしを合わせるととても強いイメージを出すことができます。 ただしこれは原色に近い彩度の高いカラーの場合です。このトーンをやわらかく(明度を上げる)、パステルトーンのカラーにもっていくか、逆に暗く(明度を下げる)、グレイッシュなトーンにしていくと、おだやかなイメージになります。色はトーンを合わせる事によってとても品良く安定した配色になりますが、逆に強いインパクトを得られなくなるのです。又同系色の色味の配色も安定したおだやかな配色になります。
1998年、今世紀の終末に向って、モードの世界はバロックの世界へと目を向け、世紀末を飾るにふさわしい、きらびやかな色どりを見せている。ビューティーの世界においても、女性が女性らしく生きているかの様にうつる。その中においてここ数年、流行色といった物が希薄に感じる。なぜ?その答えはまた次回・・・
ここ数年、流行色といった物が希薄に感じられ始めた。色よりも質感の時代へと私達の感覚は動いているのではないだろうか?ファンデーションの質感、リップの質感、チークの質感・・・。ずっと以前、メイクアップが定着しだした頃、私達はクリーム状のチークを(ファンデーションに色がついた様な物)を使い、ほほに薄くのばしナチュラルなチークの色味をつけた。今、ジェル状のチークで同様な効果なのだがグロッシーな質感を出している物がある。口紅もONする何かが求められている・・・。すべて質感の時代へと移行しているかの様に・・・
質感の時代へと移行している今、その質感はモードの世界と連動し、様々な微妙な光を織りなしている。パールともラメともつかない輝きがリップや、アイシャドウにONされていく時、あたかも私達の気持ちを表すかの様な七変化ぶりを程する。モードの世界では、相変らず冬にもかかわらずシースルーの軽い素材と重厚感のあるベロアが上手にメークアップの質感とマッチしていく。メークアップだけではないのだ、私達女はすべてで1つなのだから。
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